日々は優しさで溢れてる。

心に傷を抱えてきた幼少期。我が子を授かり、それに苦しんだ。けれどもね、山が教えてくれたの。いきてる価値は誰かが決めるもんじゃない。自然は平等に、生きるための恩恵をいつも与えてくれてた。生きることの喜びは自分で感じていくものだから。そうして今を生きることを積み重ねてる。

旦那さんから学んだこと、その1。

インスタと同じ記事ををのせてもいいものか考えております。

インスタ見て下さってるかたがみて下さってるなら、面白くないでしょうし、いい塩梅を探しています。

 

こちらは記録と自分の整理用に、でもあるので、深くまで落として感がえているのです。

 

我が家の旦那さん、ちょっとオリジナリティが高めです。

どちらかというと私の方が一般的で人の目を気にする人よりのタイプ。

今でこそ、人の目より、自分の誠意と思うようになったけど昔を振り返ると世の中の現象が紐解けたりもする、笑。

 

でもそんな彼らしさから私はたくさんのことを学んでいます。

私だけで子育てしていたら、子供達は不自由人になってしまっていたかもしれません。

2人でできたからこそいい塩梅。

彼のオリジナリティに感謝もしています。

 

そんな衝撃の旦那さんことも記録しても面白いかな、と思いこれ、行ってみます。

 

「お小遣いは無駄遣いするためにあるものだから。」

 

 

これ、ある中学生の言葉です。

この言葉に深く納得して以来私の中の名言として刻まれています。

 


私は、子どもに対して「お金の大切さをその子に教えてから、彼が自由に使える様にしていくもんだ。」と思っていました。

 


それを覆したのは旦那さんでした。

年長さんの頃、ムスコがわたしと同じ防塵防水のカメラが欲しいと行ったのです。

安いのをすすめましたが、彼は譲らす、パパに相談したところ、パパは「今まで溜めてきたお年玉やらを全部かえすよ。好きにしなー。」と言ったのです!

 


あの頃の私には衝撃的でした。え!?お使い経験もあまりないしお金のウンチクも話してないし、早くない?って。

 


でも旦那さんのやり方を採用してみる興味もあったのです。

ムスコはそのカメラを買いました。

 


あれから6年、今でも大事に持ち歩いておりますから、本当にいい買い物をしました。

動画で撮影ごっこもする彼にとっていい道具になったのです。お値段以上の買い物でした。

 


そしてそれ以外のお金を彼は好きなように使い始めました。

彼のお金ですから、私たち夫婦は口を出さないのが鉄則です。

ジャンクだろうがお砂糖たっぷりだろうが好きなおやつを買うことも自由です。

 


100均などの壊れそうな細かい玩具も色々買いました。

彼のお金でしょ、好きにしたらいいんじゃない?と全然気にも止めない旦那さんとは裏腹に、もったいないんじゃない?って口が滑ってこともありました。

 


そうして2年ほど、彼は好きにお金を使っていきました。

 


そんな彼を観察して見えてきたことがあったのです。

 


ムスコはいつも買ったおやつをみんなに分けてくれます。

家族に、お友達に。

自分の分は2つ3つ多い程度で必ず分けてくれて、だってみんなで楽しく食べた方が嬉しいでしょ、と言うのです。

 


それから家族の誕生日にその人の好きな食べ物を買ってきたり作ったりしてくれるのです。

食材費も自分で捻出します。

しかも料理好きなムスコはお誕生日だけではなく、時折閃いては自分のお金を握りしめて買い物に出かけていくんです。

 


帰りに小さな妹のおやつを買ってあげて彼女の笑顔を満足気に見ながら。

 


そして自分で作ったご馳走をまずは私達が食べるのを見て、美味しいねーっていうのを聞いてから自分も口にします。

 


彼の自由に使ったお金に大半は、周りの人の胃袋に入っていった物だったんです。

 


使いたいように使ったお金は残り1万円程になりました。

二年生の終わりにかかったムスコは、ひと月1000円と決めて使い始めました。

 


そんな自分ルールと欲しいという自分の気持ちのコントロールがうまくいかなくて使いすぎては、反省し、来月もこのおやつ食べたいからなーって自分と向き合っていく姿をみるようになりました。

 


臨時収入をいただくと、すごく嬉しくて、丁寧に気持ちを伝えています。

お金は外から得てくるものだからとても大変なんだよ、そんなことも自分の経験からも理解したようで、今でも臨時にお小遣いを頂くと、わあ、いいの?どうもありがとう✨と心を伝えてくれる様になりました。

淡々とありがとうございます、って言われるより暖かい気持ちになれる、そんな風に言葉を使えるって素敵だな、って思います。

 


感謝は湧いてくるもの、気持ちの上に言葉は乗せるものなんだ、山暮らしと子どもたちえが私に教えてくれました。

 


そうそうムスコのそんな初めて自由に使ったお金の中で一番悔しかったのはゲーセンでラジコン取りたくてお金を使い込んだ事だそうです。

安く手に入るかもしれない、それよりも本当に欲しいものを丁寧に吟味して買ったらよかった、そうです。

 


「お小遣いは無駄遣いするためにある物だから。」、そんなムスコを見た頃に聞いたこの言葉は的を得ていて、私の一生の言葉です。

 


頭で子どもに教えようと考えていたあの頃の私にに「お金の大切さ」を教える事なんてできなかったろうと思います。

 


分け合うことで得られる喜びなんて言葉で伝わるものではないし、なくなっていくお金を目の前にして、稼ぐ手段を持ち備えていないムスコがお金を大切に使う事を痛感したであろうことは、想像に難くなく、私には伝えられない彼自身の経験から湧いてきた感情であり、気づき。。。

そう、気づきですね。

 


お年玉を貯め続けて将来うちを出るときに持たせてやる、そんな昭和な事はもうできないけれど、彼はお金と付き合う、お金と仲良くやっていく方法をこれからも自分の頭と身体で学び続ける事ができる。

 


数字が好きだったムスコ。そんなまだたった6歳だったムスコに、

「数の事がある程度わかるようになったらお金を渡してもいいんじゃない?」

そう言って大金を使う権利を本人に戻したパパ。

 


自分のお金を持つ、自分で自由に責任を持って使う、それを経験したムスコ。

 


子どものうちに大いに無駄遣いした方がいい、今はそう思います。

 

自分の手足を使って働き、自分の感性で思考する。

 

全ては自分の経験であり、それが人生の糧になっていくのですね。

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こちらはムスメが1000円分のほしいおもちゃが100均にある、と買ってきたものです。

このほかに黄色いもっと小さなアヒルが6匹おります。

彼女の場合、物に対する思い入れが深く、こわれても使い続けるんです。

その場合、それが、無駄だったかというとそうでもない。

彼女の気持ちを豊かにしてくれたのであれば無駄ではないだろうなあと私は思うのです。