ムスコとジャングル。
インスタより引用、追記しています。
そんなわけでライフラインのない暮らしのことを。
ムスコが初めて建てた家。
竹を鉈でかってバナナの葉をとってきてたてました。
火起こしスペースを設置してバナナを焼いておやつに。
ムスコの建てた初めてのおうちは雨で潰れてしまったけど、ここでの暮らしには、かなりリアルな要素の詰まったおうちで、道具と知恵を使って建てた最高のアートでした。
ナタを使い、竹をわる。
必要な道具、材料を見極める。
怪我をしたら自分の責任。
工作セットが揃った日本の学校では、学べない知恵がここにはありました。
そんなムスコは数ヶ月、村の学校にも通いました。
いなかなまりのバンコク人ですら何を行ってるかわからないというタイ語。
その中でみんなと勉強し、遊び、山にも入った。
彼らに憧れて、恐怖を乗り越え、沼に入ってカニ穴に素手を突っ込んでカニを捕まえ、夕飯に唐揚げを作って振舞ってくれた。
手探りでカニ穴を見つけ手を入れる。
カニの存在を手で確認し素早く掴んでバケツに放り込む。
私には怖くてできない。
それを超えて行動に移せた彼はすごいと心底敬意をしまします。
エビも捕まえた。
村の人たち、むらのこたちをみてまなんだ調理の仕方。
一連の学び。
憧れって凄いこエネルギーです。
きのみをとりたくて、木に登ってさらに高いところになったきのみをつつきおとした。
足場が安定した枝を探し、長い棒を操る作業。
この村の人の知恵が彼の中で生きて、きのみを取ることができた。
山にも入った。
竹から赤ありが降ってくるので首筋を噛まれないよう(ちょー痛い)、村の人と同じように長袖を着て首にタオルを巻いて肌は出さない。
経験に富んだ大人から学んで真似ることを覚えた。
このまま奥に入っていくと、小さな水源地がある。
そこから私たちは水を頂いている。
数年前みんなで鍬で水道管をうめて、村のタンクに貯まるように引いてきた。
そんな暮らしだから今でもメンテは続いている。壊れたり不具合が生じたら直すだけなのだ。
週に一度大人が水道管の入り口に詰まる葉っぱの掃除に行く。
水がくる感謝、メンテのために動いてくれてる人への感謝は決して忘れられない。
行動から自分の思いの全てが溢れ、自分の決断からその結果は生まれ、誰のせいにもできないからこそ誠意を持って一瞬一瞬を過ごしていく必要がある。
それをここでふかくまなんだ。
冬場はフリースが必要な地方では、昼間数時間を除き、修行のようなシャワータイム。
それでもありがたい。シャワーを浴びる時間を自然に合わせて温かいうちに浴びたらいい。子どもたちはまた真っ黒になるけど、全然病気にもならないから関係なし、笑。
山には家を建てる木があり、竹があり、きのみがあり、水がある。
山が水を綺麗にしてくれていることを日々感じながら生きている。
自然からの恩恵とだれかが動いてくれたことで自分が暮らし、いきていることをともに感じてきたムスコ。
パパが自営に変えてまで、私たち家族にこんな経験をさせてくれました。
そしてたくさんの恩恵と支え合う心で私たちは生きてるんだと、リアルに感じさてくれました。
いつだって未知のことばかりで、慎重派のパパは大変だったと思います。
すっかり日常になってしまっているけれど、思い返してみたらいつだって決断の中を生きてきたんだね、って昨日パパとふと話していました。
でも飛び込んだ全てが私たちそれぞれがやりたかったことであり、そうできた自分を嬉しく思いながら年末のお酒を飲んでおります。
そうして私たちが注いだ時間が「今の暮らし」を創り出しました。
自分で動いたというより、決断していくうちにたどり着いた。
未来よりも「今」をみ続けてきた気がします。
いつだって何があるかわからないから、今のベストを尽くして生きていこう。
それを無意識のうちに行動にしてきたんだなとふと思います。
そんなことからまなんだもうひとつのこと。
家族関係も待ったなしなんだよね。
悪いことしたらそう思った時に謝りたいと思う。
家族だから謝れない気持ちになることもある。
でもね、そんな時は気持ち悪くて丁寧に自分に問う。
わたしはどんな風に生きて行きたいのか、と。
そうしていつだって自分から謝ることになる。
子どもにだって不安な時はそれを聞いてもらうこともある。
今までだってたくさん抱えてきた不安を超えてきたからきっと大丈夫、ムスコはそう言ってくれる。
わたしよりもずっとつよいなあ。。
いろんなことがある。
けれども超えていくんだ、自分がそうしたいと決めたことなら、どこかに落ち着く地点がある。
それを家族で積み重ねられたことがありがたいことでした。
家族で思い合えることはコロナにも負けません。
今の恩恵に感謝できる暮らしもそうです。
ムスコはこの暮らしでよかったって言ってくれます。
外食なんてめったに行けないけど、パパがいてくれて嬉しいよ、と。
いい学校に行くためにおかねをためていくのではなく、小さい我が子とわたしに寄り添うことで楽しく生きる力をつけてくれたパパの決断と子どもたちの深い心に感謝しています。
ありがとう。
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