日々は優しさで溢れてる。

心に傷を抱えてきた幼少期。我が子を授かり、それに苦しんだ。けれどもね、山が教えてくれたの。いきてる価値は誰かが決めるもんじゃない。自然は平等に、生きるための恩恵をいつも与えてくれてた。生きることの喜びは自分で感じていくものだから。そうして今を生きることを積み重ねてる。

ムスメとジャングル。

f:id:yurukkosae:20210103130248j:imageインスタ投稿に追記しております。

自分の経験からの大切な気づき。

言葉が湧いたその時に丁寧に綴っていくことで自分の言葉になっていくと思うから。

 

明けましておめでとう御座います。

いつも読んでくださってありがとう御座います☺️

 


さてさて、ムスメのオムツが外れたのはジャングルライフを始めた翌日。

 


手動水洗が楽しくて彼女はここで排泄すると決めた。

それからふんどしパンツライフ、排泄で躊躇することもないのでほぼ失敗もないまま大きくなった。

 


暮らしが遊びで育った彼女。

 


ご飯を炊くための薪運びをやった。

彼女のペースでゆっくりと。

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世界からやってきた旅人たちとコンポストに使う炭を作るために一緒に近所の農家さんで籾殻まみれになって集めた。

みんなは大きなスコップ、彼女は大さじ一杯ほどしか入らない小さな両手で。

みんなと過ごす中で彼女は世界の人の優しさをしった。

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そしてそれを持つて帰って山にした中に焼いた炭を入れ、少しずつ籾殻を燻していく。

 

 


子供達はあったかーいと言いながらそこに寝そべって遊び、それからその中に落ち葉を入れてピザを作り始めた。

そんな中での遊びで、彼らは熱いから気をつけてねー、という言葉を瞬時に理解しながら遊び続けた。

 

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おもちゃは小さなクワとハンマー、そして釘。

色々な道具に次々と興味を持った。

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大人の使い方をしっかりみてつかいかたをからだでおぼえた。

 

 


今、日本の暮らしで薪小屋の裏に彼らの基地ができてたけれども、廃材をしっかりハンマーで打ち込まれて固定されている。

そこに穴の空いた長靴やら、使わなかったトイレの手を洗う部分やらが置かれていて、下駄箱、流し、板を渡してトイレやら暖炉まで作られている、笑。

寒い日は風向きと乾燥具合を確認した上で火が焚かれるリアルさ、笑。

薪小屋の裏だから火の扱いは気をつけてね、というと、わかってるー、空気が湿気ってて寒い時しかやらないよー、と答えてくれた。

 


壊れた幼児用の椅子には廃材を短くしたものが渡されていて、きちんと椅子として再生されていた。

 


家族でみんなで柱にする倒木を運んだ。

家族全員で運んでもなかなか終わらないのに村の人に馬力のすごさに驚いた。

 

 


そのあと家を作るための竹を取りに山へ入った。

一本の竹を大人を真似て彼女が運んだ。

切ったばかりの竹には棘がある。

それをそばの草で拭いてから運ばないと手のひらが痛くなるので丁寧に拭いたあと、3歳の彼女が戦力になった。

三歳の子にとっての一本の竹はいかほどの重さだったのだろう。

それでも彼女の興味とやる気は強かった。

 

彼女の興味とたくましさとてつだいたいという優しさに敬意を持たずにはいられなかった。

 

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暮らしを作り出すということは彼女にとって尽きない遊びだった。

 


水道管を組み立てた後の残りはレゴになった。

小さな水道管を組み合わせればなんでも作れる。

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朝のおかゆの火の番をしてる兄の横で暖まりながら一緒に火遊びもした。小さな枝に火をつけてタバコにして遊び兄の横で自分も真似をした。

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朝の日課の畑の水やり。

兄を手伝って自分もやりたがった。

兄はそっと妹にホースを持たせてを添えた。彼女がずぶ濡れにならないように。

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土壁を作った。

年度土を掘り出して、稲を混ぜて踏んで材料を作っていく。

自分たちの住むうちをみんなで作った。

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3歳になる頃には火も、刃物も、ハンマーも使っていた。

遊びながらいつの間に身につけたのか、大人の動きを鋭く見てやり方を自分で学んだ。

 

 

 


それはそれは丁寧に彼女の中に手の使い方、心の使い方が染み込まれていた

 


わたしがハンマーで手を打って、激痛で動けなくなった時、右往左往する他の大人の足元で傷に使う葉っぱとそれを結びつけるロープになる草を見つけて持ってきてくれた。

 


自分で考えて動く。

今、私たちが手作りの暮らしで色々な課題にぶつかると彼女がいろんな提案をしてくれる。

 


いろんな面白い案も出てくるけど、妙に的を得ていて、頼りにさせてもらってる。

 


山に入り、あぜ道をつま先で踊るかのように走り回ってきた運動神経は運動音痴のわたしから見たら、妖精のような軽さで、どんな坂道くねり道でも怪我をしたことがない。

身体の使い方も身につけてきたようだ。

 


日本に帰ってきて大好きなお人形と遊ぶ。

けれどもコンテナワンルームの我が家にはおもちゃがほとんどない。

 


落ち葉で遊び、積み上げた稲わらをベットにして遊んできた彼女は遊びをつぎからつぎへとうみ出していく。

 


目の前にある全てがおもちゃであり、生き物全てが友達。

蛇を見つけては兄と一緒に追いかけ、カナチョロを見つけて、捕まえて15分くらい遊んでは忘れてしまったら大変だから、とかごにも入れることもせずにまた山にお返しする。

 


かぞくで一緒に過ごす時間を選び、なるべく子どものペースに合わせて暮らしを共に作ってきたことは我が家のかけがえのない資産だなあと思う。

今でも暮らしの中で困った時は家族全員で対処する。

 


暮らしに集中した時間の中から学んだ豊かさと信頼関係。

私たちのこれからも続く研究課題です。

 

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竹を割って壁を編む。


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竹を扱う上で紙で切ったような傷はいつもついて回ります。

小さな傷をこうして横で見ながら子どもたちは竹の扱いを感覚で知っていきます。

扱い方を知らずに大人になった私の学びは幼い我が子たちには、体験のように身体に刻まれていきます。

小さな怪我をするということもとても大事な学びです。

 

 


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