麹作り。ムスコ編。
ムスコが麹をたべたくなったそうで。
作り始めました。
去年2回くらい作り方を伝授した時に、自分でつくったレシピ本を出してきて今年は一人で挑戦。
一晩水に浸してうるかして。
次の日は朝から蒸してタネ麹をつける。
ここからしばらく寝かせてお世話をしていく。
三日間のスケジュールをじぶんでコントロールしてお世話していくんだけど、深夜2時に起きる予定になったらしく、困ったなーってぶつぶつ。
隣で妹が一緒に起きてあげようか??なんて助け舟。
できたてのつまみ食いを狙ってるんだと思うけど、なんかいいね、寄り添う気持ち。
私はノータッチ。
近頃思うのです。
私が手を出すことで、彼の経験を邪魔してしまうことがまだまだおおいな、って。
こないだも無くしものをしたムスコ。
探すのが苦手な男子さんの特性も手伝って、ナイー、ナイー。。。
こういうのって母はダメなんだよね。
イラっとしてくる。
そして文句言いながらさがしてたら、ワタシ、ふと思い出す。
「あ、私が無くしたら困るでしょ、って良かれと思ってしまっておいたんだった!!しかもここなら忘れないだろうってとこに。」
そして反省。
「ごめーん。」
ああ、余計なことしちゃったね、ってムスコに伝える。
でもしまってくれたんだもんねえー、ってムスコ。
いや、私がしまわなかったら、確かここにしまったはず、とか、手がかりが自分の中に生まれてたでしょう??
そこから見えてくるようになってしまった、さまざまな余計なこと。
ムスコの人生の邪魔してるじゃん、って自分で突っ込んでは「あ、ごめん、またやってるからここまでで身を引くワ。」そうなんどもちょうせいしてるワタシ。
だってね、あたしがやったほうが早いの。
1日がスムーズに流れるの。
できないって言われたら手伝っちゃったり、手を出しちゃった方がはやいし、困ってたら、可哀想になってアドバイスしたくなるし。
でも、そこをぐっと我慢。
痛い思いもお料理の失敗も、ものをなくして困る経験も、私が彼の経験を待ってる方が長い目で見てお互いのためによっぽどいい。
彼の泣きっ面を母としては気の毒で見ていたくないだけだったり、めんどくさかったりするだけで、私の問題じゃあないか!!っておもう。
買い物だって必要なら自分で山を降りたらいい。
4キロあるから、とか、雨降ってるからっていちいち何処かに行くのに車を出してやるより、自分でやるためにはどうしたらいいかって思考をたくさん使って引き出しをたくさん持ってた方がいい。
やりたいことをやるために必要なことを対処する方法が自分で見つけられないなら、諦めたらいいんだよね。
それは本気でやりたかったわけじゃないってわかるから。
そしてさ、いつでも今ある便利な暮らしが、目の前にあるわけでないのよね。
私が親としてしたいことは何かって考え続けてみたら、自分でどうにかする力を彼がつけるってことだと気付いちゃったんだよね。
そこから一気にまた日々の歩みのペースを落とした。
子供たちの経験に寄り添うってこういうこともだよね、ってじっくりと自分で感じてます。
そんなわけで麹作りにも一切口は出さない。
2キロのお米、一度の失敗でこれからの人生にもっとわくわくするか、私が手を出してなんとなくの理解で、そのうちズドンと失敗するか。
失敗は小さいうちにしておいた方が、そのダメージは小さいことだけは私も彼らから経験済み。
相談された時に一緒に考える。
もちろん、私も経験してない失敗の答えは出せなくておたがいに対等に勉強する日々となる。
そんなこんなで、今回は保温の温度が低く、お世話時間延長となった。
深夜2時のお世話の予定は、これが功をそうして、朝四時に変わり、クリア。
三日間のお世話を経て、、
こんなに上手に菌が張ったね。
よくやった、小学生男子。
すごいなあって思う。
本当に好きだからこそできたこと。
自らやりたいって思ったから三日間もお世話をできたこと。
好きってすごいね。
そう息子から教わりました。
こんな報告をインスタでしたら、うちの子にもやらせたいけどできるかなあってコメントを頂いたので、こうお返事をさせていただきましたよ。
私たち大人ではなく、本人の気持ち次第ですね。
本気でやりたいって思ったら、小さくてもできないことは何もないんじゃないかって、私は思いますよ、と。
私が我が子たちから教わったこと。
本気でやりたいならなんでもできる。
だから、私も自分が今までやろうとしてることは本当にやりたいことなのかをいつも日々の中で少しだけ、考えるようにしています。
本気でなければ、やりたいことにかける時間が減ってしまい、生きてる時間が足らなくなってしまってもったいないから。
そしてそんな日々の積み重ねが、私を育ててくれる。
この経験を積み重ねて、自分の人生がずっと愛しくあるように、自分で自分をちゃんと大事にできるように。。。
自分の人生を大事にできたら家族も他人さまも大事に思えるようになっていくもので、そんな風に成長していける日々につながっていくように。
ムスコからもらったできたて麹を頬張るムスメ。
日々を自分の力で生きること、暮らすことに時間をかけることの大切さ。
誰かに教えられるのではなく、自分で考えて動いて、うまくいかなかったらまた考える。
そんな人生に失敗も成功もないから。
いろんな感情を味わう日々。
刻々とすぎていく日々の中で、自分が夜布団に入った時に、今日もいい日だったって思って寝られたら、それだけでよくて、そのために生きていきたいって思う今日この頃。
家族にもそうあってもらえたら、私はそれ以上の願いはないなっておもう。
ムスコの人生の音楽が育てた麹、そのまま食べてもふわっと美味しくて、いろんなものになりましたよ。