日々は優しさで溢れてる。

心に傷を抱えてきた幼少期。我が子を授かり、それに苦しんだ。けれどもね、山が教えてくれたの。いきてる価値は誰かが決めるもんじゃない。自然は平等に、生きるための恩恵をいつも与えてくれてた。生きることの喜びは自分で感じていくものだから。そうして今を生きることを積み重ねてる。

旅日記。3日目。

3日目、洞爺を旅立ち喜茂別のゲストハウスへ。もちろんお庭にテントを張ってキャンプだけども。


出発1時間半前、子どもたちが水に入りたいと言う。濡れると重くなる服。
だけど、今の楽しいは今しかないから、とことん寄り添いたいと腹は決まってる。


楽しいをたくさん味わって、自分の人生を大切にしてほしい。
自分の人生を大切にできる人は、きっと、人の人生も大切にできる、とわたしは思うから。


チェックアウト30分前に着替えて撤収。
ギリギリ間に合って出発。
私の旅はいつもこんな感じ。
そうしてカバンの横に洗濯引っ掛けて乾かしながら歩く。
見た目、変かもしれないけど、十分楽しんだ子どもたちの笑顔で、私は幸せ☺️。
これが私の定番スタイルであり、幸せの形なのだと思う。

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今日はお友達の車での移動。
歩きたびだけど、誰かと一緒の時はその時間を楽しむ。
目の前に起こったことを受け入れていくことの中に、学びがたくさんあると思っているから。


さて、移動した先が素敵なゲストハウス兼ライダーハウス「雪月花廊」。
廃校をご夫婦でリノベしたその素敵な基地は、トランポリンありの体育館に、図書室。廊下はキックボード。
大人ですらワクワクするこの空間。

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子どもたちは全力で遊びまわる。
オーナーさんは教室に住んでおり、自宅出産ならぬ学校出産。
いつも教室から教室へ、食堂に向かい、お風呂に向かう。もちろんトイレも。
その強さと面白さに、ワクワクが尽きない。
素敵なオーナーさんは、弾丸徒歩キャンプの私たちを見つけ、息子さんと飲んでいたいちごのスムージーを私たちにまで分けてくださってありがたくいただく。


夜、ここに集まったライダーさんたちが囲む夕飯とギターの音色に引き寄せられ、自分もあの中に入りたいとずっと眺めていた息子。


大きくなってきた彼の新しい夢。
ゲストハウスでいろんな人に出会いながら旅をすること。
学校に行かない彼にとって旅は深い学びとなる。
一期一会の友達かもしれない。
でもいろんな友達と出会っては同じ時を過ごすことを楽しんできた。
今回もそう。
年の近い兄弟のいるお友達に出会い、意気投合してずっと遊び続ける。


彼の新しい夢の背中を押せれば、と、そっと願い、彼にここに置いてあったゲストハウスの本をプレゼントしたよ。
もう、自分の足で人生を切り開いて行くときにきたんだなあと思う。


ここをスタートにして、今回のように歩きと乗り物を使ってやってみたらいい。それなら本気にさえなればいつでも出来るから。ここには受け入れてくださる素敵なオーナーさんがいて、そこに集まる人々がいて、スタートのワクワクは間違いない。
その後のワクワクをどう作っていくかは自分次第。ワクワクしたままいくのか、しないでいくのかも全て経験。味わって味わって自分が行きたい生き方を見つけたらいい。
思う存分自分であることを静かに味わったらいい。


私もそれに寄り添える努力をする覚悟をまた決めないとね。


小学校にほとんど行かない、という世の中的には、特殊な生き方をしている彼にとってどう寄り添えるだろうか。
いつも手探りだけど、彼の興味を見守り、そっと寄り添えたらいいな、といつも思う。
そんな小さな母ちゃんの願いを込めてここの素敵なオーナーさんから一冊の本を購入してバトンにさせてもらいました。


素敵な人から買わせてもらった本。
素敵な神様がそこに宿ってると思う。

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夏が終わったら、テントを一旦しまって少しお金を得て息子とゲストハウスの旅に出ようと思う。
パパと人に出会う旅をしてつけてきた彼の感覚に、自分が誰かの喜びを生み出すことで得たお金を使って幸せを得る、そんな感覚を彼と共に味わってみようと思う。


苦しんで得たお金は結局溜め込んだ苦しみによる不調を治すために消えていく、そんな経験をしているので、幸せのためにお金を得るんだって意識すること、そこから息子と生み出してみたいと思っています。
そうすれば誰かを笑顔のすることと引き換えに、お金をいただく方法を見つけられるんじゃないかって何と無く想像しています。


どうすべきか、今はよくわからないけどね、歩き出せばどこかにたどり着くだろうから。
始めだけ、少し寄り添ったら満を持してすっと自分で動き始める。
私のちいさなできることを彼としてみようと思います。


さっきまで一緒に過ごした赤ちゃんのいるお友達家族とわかれ、3人に戻ったときにふとおもった。


赤ちゃんのいる忙しさと幸せとは違う今の私たち。
大きくなった我が子とどう過ごしたらいいかな、って。
学校に行かない選択を受け入れた母としての責任。
かれらにどう寄り添えるかな、必要なら背中をそっと押せるかな、ってって静かになって考え始めました。


3人で歩くしずかな時間の中で、これから我が家はどうありたいのかが少しずつ見えてきたように思います。


もうジタバタしない。
心の波は色いろあるけれど、歩けるように歩いていくのが私の最大限であり、そしてこれがわたしの生き方なんだな、ということも。
ただベストを尽くして生きていくだけだと、腹が決まってすっとまた楽になり、膝の痛みも、歯の痛みもすっと消えていきつつあります。
おお、やっぱり心と体はつながってる!


こうしてまた子供達に導いてもらったな、そう思いながら朝を迎えています。
まだまだ旅を続けたいという子供達。この記録を書いたのは5日目の朝。
もうすこし予算も残っているし、続けてみようか、と答える。
3日後にはまた雨が降る。一旦帰るか、どこかでしのぐか。帰ることはいつでもできる。
でもまだワクワクの中にいる子どもたちの気持ちに寄り添いたいから、新しいアイデアが自分たちから生まれてくるのをもう少し待とうと思います。

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3日間、一緒に過ごしてくれたお友達のお母さんの作るご飯は絶品。お料理好きな息子にとって素敵な学びでした。子どもたち、いつもの二倍食べてたのでしょくざいたくさんいただいちゃったね。どうもありがとう。子どもたち同士、いろんな経験したようだけど、きっと時間を経て、いまかんじた感情と、自分の中に残った大事な思いは違うものとなって残っていくんじゃないかなって思います。きっと素敵な思い出がおおくて、淘汰されて、吸収された時に、泣いた学びも悲しい思い出ではなくなってると信じています。
共に過ごしてくれてありがとうね。