日々は優しさで溢れてる。

心に傷を抱えてきた幼少期。我が子を授かり、それに苦しんだ。けれどもね、山が教えてくれたの。いきてる価値は誰かが決めるもんじゃない。自然は平等に、生きるための恩恵をいつも与えてくれてた。生きることの喜びは自分で感じていくものだから。そうして今を生きることを積み重ねてる。

たびに出ることになりまして。その3の続き。

大きな橋を渡る。
そうして驚いた。
ミュンヘン大橋より長い橋を渡ったのに、その橋を挟んでみても、見渡す限りの小麦畑だったから!!!

このかんどうは歩いてみなくちゃわからなかった!!

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橋を渡った後、大きな通りを歩いていく予定だったけど、川沿いの方が、ちかみち。
もし間違っていなければ、の話だけどね。
でも地図で詳細はわからない。


どうしようか、って子供達と相談し、かけてみることにした。
ここを間違えたら数キロ単位の引き返しになる。
グッドラック!!と、他人事のようにつぶやく。

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延々と続く、土手。
3キロくらい歩いたろうか。
わらびの群生発見。


思わずカバンを投げ出して。。

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摘む。

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でも草の様子がちとおかしい。
除草剤??って思って考えるも、誰かに聞いてみよう、と摘む。
娘も摘む。
娘も採取好きの血が流れてるらしい。

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そろそろいこうよー、そういわれておもいだす。
寝床までまだ遠いんだった。。
そしてまた歩き出す。


すごいのは子供達。このたび中ずっと、ずっと二人でゲラゲラ笑いながら空想遊びしながら歩く体力!!
だまって必死についてく私。


目的地の裏にある公園が見えてくる。
もうすこしだ。
そして、公園に着いた頃、足がガクンってなった。
もう痛くなかったからだいじょうぶかとおもったのにな、やばい。


荷物を投げ出して歩いてみたけど、おんなじ。
子供達のがっかりみたくなくて何度も試してみたけもう先には進めない。


こどもたちにひたすらあやまって、涙の一時帰宅をきめる。


ただ。。。ただ、充電切れの端末は役に立たない。
万が一、ってあるもんですねえ。。
とりあえず公園の管理事務所まで行けたらどうにかなる、どうやっていくか。。そう話したら、息子が私のバックパックを持ってくれるという。娘は息子のバックを持つという。

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私は娘の箸のようにかるいバックを持ってびっこひいて管理事務所へ。


そこに電話は置いてないそうでおじちゃんが、ケータイを貸してくれて、パパに電話。
万が一に備えての保険。今回の旅はウチから車で1時間半以内の行動範囲に抑えてたのが功をそうしました。
雨でずぶ濡れてどうしようもなくなっても、道に迷ってどうしようもなくなっても、車で1時間半以内なら、そこで覚悟決めて1時間半、迎えを待てばいいだけだから。
熊にさえ会うとこに行かなければ、マムシを踏みさえしなければ、だいじょうぶ。


でもね、橋の途中だったらやばかった。交信不能の状態ではどうにもならない。コロナ騒ぎの今年、簡単に人様の車に乗せてもらえることを考慮にいれられないから。


見守られていることを感じて、本当に目に見えぬものへの感謝もいっぱいです。


もう十分に、必要なものを、わたしは全てをいただいてるんだろうなあとしみじみと思います。欲しいものを欲張らない生き方をしたいな、とおもいます。


ごめんね、ってずっと謝る私に何も言わない子供達。
パパを待つ間、楽しそうにかけっこをして。

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これだけ体を動かした三日間、一度も喧嘩をしなかった。
喧嘩をする必要もないほどうごいたんだろうな。


パパがくる直前、息子がボソッとつぶやく。


誰も責めることはできないの。なにも責めるつもりもないの。
でも、すごく、すごく、がっかりしちゃって。


ごめんね。
早く治すから、そうしたらここからまた出発する??


うん!!絶対にそうする!!


なので、これは一時帰宅。
治ったらすぐ行こう。北国の夏、山暮らしにより、雪解けと同時に冬支度が始まってる我が家にとって、もう冬に向かってのカウントがかなり進んでる。
後ひと月もすれば肌寒いくなる。


歩くのはなれてる。荷物による膝への負担だ。今度は荷物を減らして思い切り付き合うから!!


一言も責めない子どもたちの優しさに感謝です。
彼らに寄り添いたいと願う私の気持ちを感じてくれてる、その柔らかな感性がかけがえのないことだと教えてもらった、涙の一時帰宅。


1日目12キロ、2日目5キロ、3日目10キロと少し。
優しい人との出会いも、達成感もたまらなく嬉しい歩いての旅。
それをしってしまった子どもたちと私は、何もない農道をひたすら歩くことがワクワクに変わった。


次は何を発見できるんだろう、どんな感覚に出会えるんだろう。
これが何かに挑戦すること。
好きなことを堪能すること。


そう知った旅の第一弾。



たくさんの支えてくれた人、もの、ことに感謝が溢れます。
それを感じる日々を丁寧に積み重ねることが、私の人生の目的なんじゃないかと、ふとおもう。


再起するぞ!!