こったんのアレルギーのこと。
長女のこったんはたくさんのアレルギーを抱えています。
エビ、カニ、さけ、卵、大豆、小麦、南国果物、ごま、ミルク、ぴーなっつ、ねこ、、、、、、。
発覚して一年、うちでのしょくじは一気にシンプルになりました。
もちろん、外食も決まった場所でしかしなくなったのでほぼしないし、外で調達する時はお惣菜コーナーの白米と納豆、か焼き魚。枝豆もダメなのでレンチンでってわけにも行かないのでどこに行っても中食の時は大抵これ。
そんなわけでこちらにもアレルギーフードとおやつを持参です。
おやつはみんなで同じものを食べるのでちょっと多めに持参です。
まず、おやつ。
お友達にお願いして、毎年米粉のおやつを作ってもらってスペシャルのお楽しみとお守りにしています。米粉でお砂糖や卵をほとんど使ってないおやつって売ってないので、心を込めて作ってくれるそのおやつはわたしたちの道中を支えてくれます。
いつもありがとうね。
写真を撮れないまま移動になってしまったので、心に想いを納めていただきました。
それとこちらはエトセトラ。
バンコクについて買った食用ほおずきがタッパーにはいってます。それと大ちゃんが作ってくれた米飴のミントキャンデイ。
それからするめと甘栗と、イチヂクと、玄米せんべいと切り干し大根。切り干し大根も甘くてかみごたえがあるから結構おやつになるんです、笑。
残念ながら、多くのおやつは小麦粉と油とお砂糖が入ってるのNG。米粉のおやつって書いていながら原材料の1番に米粉が入ってるだけで、小麦も混ざってるのも多いし、わたしも市販のはお砂糖がザラザラと甘い感じがして食べなくなりました。
おやつにも、かるくご飯がわりにもなるのでおやつの食べ過ぎで文句を言うこともなし、笑。
それと食事用に。
玄米せんべい、穀物すーぷ、わかめの味噌汁。海藻サラダに切り昆布、かつおぶし、サバ缶、無添加の塩昆布、無添加のゆかり、糸寒天、梅干し、お味噌と塩麹、としお。
こちらはおかずは味の素を使ってるので、こゆは時々かくじつにエビが入ってないとわかってるものの時はたどたどしいタイ語で確認して、屋台で食べ、バランス見つつ、ホテルで白いご飯だけ買ってスープとゆかりでたべたり、糸寒天を入れて味噌汁作ったり、にしています。
塩麹に昆布を混ぜてきたのでこちらはサハイナンで卵以外のおかずがなかった時と移動中に市場で買った野菜をカットしてタッパーでつけこもうかと。今日のメニューが米粉麺と、うっかりの卵スープオンリーだったので(わたしは子守担当だったのでチェックしきれないこともあったりして。)、お茶用のお湯に塩麹とかつぶし入れればりっぱに料亭のお味、笑。だいちゃんまで、こゆはいいなあって結局おんなじアレルギー対応食たべてたくらいうまいらしい、笑。
日本でも鮭を握った手で握ってると思うので寿司屋は厳禁だし、肉を炒めた同じ鍋でエビを炒めてるとおもうのでこちらでも外食は気をつけています。確実にエビ、シャケ、卵、小麦を使ってない店はまずないので、持ち帰り専門店で最後に卵とピーナッツ乗せてくれるお店を選んだり。基本的に味の素使ってるらしいので、シンプルに市場で野菜を買うことも多いかな。アレルギーさんをもって外食の時は見えない部分が多いことを知りました。そして新たな経験を得ました。
玄米せんべいはおやつにも八穀スープ(コーンスープ味)に入れてリゾットにもなるので本人お気に入り。別に外食で無くても、うちではたべないものなのでご機嫌なのですー。
バックパック移動なので軽いのは必須。それを考え尽くして、こんなアレルギーしょくにしてます。
お世話になってるホームドクターにこったんはここを気をつけて行くことで、身体と心を守って行くのだろうからジャンクフード好きな人とは結婚できないねえなんていっていましたが、市販のものを容易に食べれなくても、自分でバランスを取れるようになってゆくのだろうなあと最近想像しています。大ちゃんは喘息になるのが嫌だからと、一年生くらいの時から自分で原材料表示を見て買い物をしてくるし、楽しみにしてるイベントの二週間前になったら、わたしがまあたまにだしいいんじゃない?っていったとしても絶対ジャンクは口にしないのでもう2年くらい、大ちゃんに食べ物のことでうるさく言ったことはありません。そして、そんな大ちゃんが何かを買う時、(おりょう好きなので)いつもこったんのたべれるものを原材料表示や農薬などのスーパーに並ぶまでのはいけいを想像して買ってきてくれる。山で暮らして、一つの野菜ができるまでの手間と、それを大量に作るための農薬や肥料の量をリアルに想像できるようになり、手間のかかった野菜がなぜ高いのかも実感としてわかってる。鹿のお肉をいただくこともあるので、臭みや油の感じもかんがえてて。スーパーに行くことでお肉、お魚、乳製品、加工品、いろんなとこに想像を広げて、相談してきます。最近では輸送にかかるエネルギーの話も含めてかぞくのわだい。こったんもそんな大ちゃんから影響を受けているとおもいます。
でも我が家全員、そんなこったんのおかげで揚げ物が続くことも、粉物が続くことも、ハレノヒご飯が続くこともなくなりました。
旬のものをシンプルに漬物、蒸し物、煮物でいただく。それが定番。
だから食事の量が全体的に減りました。やめられない止まらない、ものはないので。
そうして味覚と体が変わりつつあり、家族揃って身体が楽になった。多分、本来それほど、いろんなものを消化しきれないんだろなと想像しています。
スーパーにならぶ山のようなおやつ。時折大ちゃんに好きなもの選んでいいよ、って言っていたけれど、今は、でも咳出るの嫌だから、自分で作るおやつのざいりょう、かってもいい?ってきかれます。
先日はわたしと2人で出かけた先で、パフェ食べたいってお店に入って頼んだけれども半分で断念。寒いのと甘くてもたれるけど、もったいなくてどうしよう、、ってしきりに考えてましたが、「それで無理して気持ち悪くなって、身体と時間が勿体無いよ。」と声をかけると「そうだね、さっこちゃんが縫い物して貯めてるお金なのにごめんね。」と残してました。身体の変化とともに彼の優しさも感じさせてもらいました。そういう背景が想像できる豊かさ。文句の一つでも言いたい気持ちが吹っ飛び、自分で感じる経験が全てだなあとわたしもすこしせいちょうさせてもらって。
そんな彼は、「目が欲しくなっちゃったけど、つぎはミニパフェにする。」とさいごにひとこと。
そうだね。そうして自分がしたいことと、今の自分ができることの差をかんじていく。わたしが子供の頃は、周りのスピードについて行くのに必死でそんなことしてこなかったなあともかんじています。
自分で感じる経験が全てだなあって感じながら、家族全員で食べ物について感じ学んでいることをここでまた実感しました。
大ちゃんの喘息がなければ、お砂糖がと油とを断つ、暮らしをしなかった。
こったんのアレルギーがなければ、日々の食事をまるごとシンプルにするっていう大改革がなかった。
アレルギーはかわいそう、大変だ、って感覚しかなかったけどそうでもないな、ってさいきんおもってます。
つづく。。