ライフラインのない暮らし。
そんなわけでサハイナンライフ4日目。
今年のここまでの旅は快適すぎてこの暮らしに馴染めるか一瞬心配したほどでした。
とは言ってもさほど高くないホテルとゲストハウスなんだけど、シーツが綺麗でシャワーが温かめなだけでいいホテルと思ってる自分たちに、ここについてから気づき、そもそも札幌のうちにはお風呂がまだ壊れて入れなかったんだっけ。そしてキッチンももちろん水のみ。お湯が使いたいときは薪ストーブでお湯を沸かしておく必要がある。
だんだん比較するレベルというか感覚が下がってきてるので普通の感覚ではないのかもしれません、笑。
楽しかったな、旅。
ご飯探しに市場に行って、飛行機やバスの移動も結構楽しくて。
一つ移動するたびに家族で成し遂げた感覚がする。
何よりここに帰ってくるのが楽しみでした。四年という時間の積み重ねの中で、タイに家族ができた私たち。サンドットさんファミリーと共に暮らせる時間が嬉しくて。
ここにきて1日目、カヤとマットレスの暮らしもすっと染み込みました。
1日目から野宿に抵抗がない、笑。
夜中に肌寒い空気になるけれど、これ札幌の暮らしと似てるからだろうな。
薪ストーブの巻が燃え尽きると寒くなるから。夜中のトイレが外に出るのがめんどくさいとかももうなくて、これも札幌の暮らしが地面に近いからなのだろうな。雪遊びをするのにパジャマにスキーウエアの上だけ着て靴下も履かずに長靴で出て行くこどもたちと同じように。
そして水シャワーももう耐えられます。
自然の中で暮らす。わたしにとってこれは、自分たちが暮らす分だけ、食べ物も食べ物を作る場所も、エネルギーになる薪も全て分けてもらってる、使わせてもらっているということ。
自然に優しく、とか、自然と共に暮らすとか、そういうことでは表せない、ただただ自分たちが暮らせる分だけ分けてもらってる、そんな感じです。
だからありから食べ物を炙るためにいぶして追い払うとか、うちのそばにできた蜂の巣をとるとか、対等に、できる限りケミカルでない方法で、生き延びる方法をとって行くというか。
そういう中にいることに慣れてきてね、ここにおとづれる若者たちが、ここでピザを作ったり、ケーキパーティしたり、街に行って買い物したりするけど、そういうのを特に欲しなくなってきています。ここにあるものを普通に食べて、普通に暮らしせれば十分だなあとおもう。
本当にただただシンプルに目の前のものを使って暮らしたいと思う日々。
そうしたらいろんなものを使わないのでアレルギーがあっても食べれるものもあるし、目の前を楽しもうということが自然におきる。
今年は、またシステムが変わって、食事が当番制になっていたので、わたしがキッチンに立たない時も出てきて子どもとの時間が増えました。なんとなく散歩して、ブランコに乗って、きのみをあつめて。うちを作ったりガーデンを作る仕事もあるけれど、食事作りに追われない分できることが増え、ゆっくり目の前を楽しもうと思えてきた。
しなければならない、から離れてみるってこういうことなんだなーって実感しています。
核家族になった分、家事が増えた。けれどもしなければならないか、それをする必要がそんなにないか、実は見方次第で選択ができるんだなっておもいます。自分に合わせてライフスタイルを変えて行けないいだけ。誰がなんと言おうとも実は関係ないんだなーって感じています。
芋を蒸しただけでご飯になるしね。
服を2日きても実はそんなに問題ないしね。
お風呂あがりにたらいの水一回でじゃぶじゃぶしてほしておしまい。洗濯にかける時間15分。服はサンセット。家族それぞれの手提げに入れるのみ。
子どもたちと遊びながらうちの周りを履いて、ご飯を順番で作る。こゆのアレルギー対応で食事時間30分前くらいに一通り作ってくれたものをみてこゆようのおかずを仕込む。ここでの家事はそんなもの。
お昼を食べたらシエスタ。
やることがたくさんあってもシエスタ。
枯れた葉が地面に落ちる音、風の音、虫の音、鳥の声。時計も持たず、車も持たず、 ただただ静かに時間が流れて行きます。
こんなに物理的にも心身てきにも静かに過ごしたこと、幼い頃からなかったかもしれない、そう感じています。
これを身に染み込ませたいがためにわたしはここにきているんだなーって今ふと思います。
旅でもない、日本の日常とも少し違う。けれども暮らしている時間。
いろんな暮らしを経験し、いろんな感性を開かせながら生きている今が楽しい。
ここが好き。ここにいる今の時間が好き。
今が最高だなあ。
これからもそうありたいなあ、そう気づけた自分は幸せだなあと思います。
ここにきて一発目に作ったものは箒!!
なるべく有効活用したくて使えなかった細い竹を拾ってきてつくりました。
久々のナタ。手作りって楽しい!!
できたばかりのハット。この竹の色が美しい。ずっと見ていても飽きない自然の中の色使い。木々の色、空の色、全てが違う色。好きだなあ。。