山暮らし始めました、妻の記録。
いろんなことが、今、起こり過ぎて今しか見えない一週間が過ぎて行きました。
初日から大雨。
テント暮らしもできず、慌てて家の掃除をして室内にテントを張って寝室に。
なぜテントかってね、もともと土足で使っていた小屋だから拭いても砂っぽかったから布団まで砂だらけにしたくなかったのと、蚊帳の代わり。
この小屋の掃除もはいてふく、にとどまらず、はいてタワシでこすって磨き、ふく。そしてまたはく。をしてもなかなかすっきりとは行かなくてね。しかも、雨で乾かず、初日から課題勃発、笑。
素敵な古民家暮らしには程遠いということを経験から感じた初日、笑。
でもね、トトロのメイちゃんたちが引っ越して来たお家もそのレベルで掃除したのかなあって思ったりできて、今までより想像できることが増えていくのだろうなあと自分のこれからの成長にワクワクしています。。トトロの背景の時代には掃除屋さんなんてないだろうし、家の隙間もあったろうから、うちの中は結構汚れてたんだろうと想像してます。きっとおばあちゃんが掃除した後も、子どもたちの足は砂っぽかったんだろうなと。まっくろくろすけもね、こうやって掃除してると、見える気がする!!
家と自然の中の境目が木の板一枚だから、そういうものが入って来て住んでる気がするのもわかるのです。その話はまたおいおい。
慌てて掃除してテント張って、綺麗なスペースを確保。二畳の小さなベッドルームの出来上がり。
入ってみるとね、落ち着くんです。この囲まれた小さな洞窟みたいなスペースが。
子どもたちも大喜び。
電気も引けてないから、日が落ちると小さな太陽光ライトのみで過ごします。
本も読めないけど、子どもたちとこの薄暗い明りの中、いろんな話をします。
7時には布団に入るからあとはおしゃべりの時間なのです。この感じがすごく気に入っています。
でね、一週間たってきづいたもうひとつのこと。いや、日々何かあるんですけれどもね、結構大きな事態が、笑。
梅雨のような雨が続き、布団の裏がカビになっていて、困りました。
とりあえずわずかな晴れ間に干す。
でね、どうしたらいいかなあって考えながら、屋根の雨漏りに塗装してたら、たまたま山暮らしの達人さんたちが入れ替わりでやって来てくれてね、話を聞けたのです。
そうしてね、ある達人さんの言葉がすごく腑に落ちました。
「山の中は酵母や酵素がいっぱいだからね。変な色じゃなきゃ、そんな悪い菌じゃないと思うよ。」
と!!!
そっかー!!!!
「じゃあ、仲良くお付き合いして行く方法を考えたらいいんですね。」と、達人さんに話すとそうそう、と言ってくれたのでまずは布団に話しかけてここではあまり増えないでくださいーと、お願いしました、笑。
コロポックルもいるようなきがします。
このうち、風は抜けないけど日もあまり当たらないけど不安にならない家なのです。安心するというか。きっとこうして守ってくれるなにかがいてくれるのだろうと思います。八百万の神様ってこういうことなのかな。人が偉いわけじゃあないんだよなあ、って感じています。
なるべく長い年月ここに土地を守ってくれた木を切りたくなかったので、木は切らないつもりでした。少しだけ自分たちの住むスペースをもらうだけのつもりでいました。でも、こういう状況で建物が腐っては住めないので、来年はもう少しお日さんが当たるようにタイミングをみて木を切らせてもらおうと思っています。
いろーんなことをきろくのために書いておこうと思います。
引っ越し1日目は豪雨の中、ブラシで家の中を磨いてテントを張って寝床を作り、2日目は雨漏りにおおいそがし。3日目は全く乾かないどころか、乾いてるものまでしめる湿度に悩み衣類を含めたものはタイのようにハンガーにかけて風通しよく収納してなるべく床に置かない、4日目はキッチン水道がないので雨の中、食事作るために往復するのに困ったねえ、と悩み(これは慣れで解消、笑)、5日目はカビ問題に悩み(布団の下はすのこ、少しでも晴れ間がある日にいろいろほす)。6日目はやっと、雨漏り対策に塗装を始めることができました。そうそう、トイレの排水は旦那さんが作ってくれたけど給水ができておらず、これじゃあ、ぼっとんのほうが便利じゃないかとすらおもえました、笑。トイレを使った後、三往復してトイレのタンクにジョウロで水を入れなきゃならなかったのです。これは一週間ほどで完成。でもまだトイレに行くのに、一度外に出ないとならないので昔の厠みたいな感じなのだろうと想像しています。めんどくさいかもって思ってたけど、慣れればどうってことはなくて水洗なだけでそれはとてもありがたく。
そして雨漏りの塗装のこと。これって塗るだけじゃないんですね。まずは屋根をブラシで掃除して泥をおとすとこから、笑。そして雑巾で拭いて綺麗になった状態で初めて塗装を始められます。
急に気温が上がった時は鉄板の上で暑い暑い、言いながら明後日からの雨に向けて塗装を必死でやる!
でも、今年の北海道は他の地域と違って、涼しくて、もうストーブ入れたいくらい寒い日の方がおおかったから昼間はその屋根の上がとっても心地よくって。
菌のおかげかな。子どもたちも登ったり降りたり、楽しんでくれてます。
こんな風に色々あるけど、びっくりするけどそれを超えるときの一つ一つが楽しくて、家族で共有しています。
それから今この瞬間に気持ちを注げるから、ここに越して来て母としてのイライラも、色んな不安もぱたっとやみました。
森の神様である菌のこうかもあると感じています。
理屈じゃなくて、ここにいられることが幸せだな。
引っ越して来た時。
夜はこの太陽光充電ライト一つで過ごします。
7時にはテントに入って子どもたちとおしゃべりタイム。
小さな明かりってなんでしょうね、心がほっこりして火を囲むようにそこにいる人と集いたくなるのです。