日々は優しさで溢れてる。

心に傷を抱えてきた幼少期。我が子を授かり、それに苦しんだ。けれどもね、山が教えてくれたの。いきてる価値は誰かが決めるもんじゃない。自然は平等に、生きるための恩恵をいつも与えてくれてた。生きることの喜びは自分で感じていくものだから。そうして今を生きることを積み重ねてる。

自分が出会ってしったこと。世界はもっと優しくてここちいい。(タイ暮らし55日目)

   サハイナン暮らし2回目。さすがに一月単位の長期滞在者は少ない中、去年長くここで過ごして仲間がいました。その仲間が、私達に会うためにフランスからわざわざやってきてくれました。私が大好きな植物療法でもあるアロマをお土産に抱えて。フランスではアロマを作っていて、日本よりみんなが使っているそうで色々学びたいなと話していましたが、覚えていてくれて、わざわざ会いにきてくれて。。子どもたちのこともかわいがってくれて、去年の旅の話もたくさん。彼女はフランスとベトナムのハーフの女の子。おばあちゃんはカリフォルニアに住んでいて大きな旅をしたそうです。

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   そうしてもう1組。こちらも偶然にもフレンチ。私たちに合わせて日にちをとってきてくれた彼女たちは、これから3ヶ月ここで過ごします。とはいってもサハイナンではなく、タイ人の奥さんを持つ彼女の友人がここに暮らす場所を作るのを手伝いに。これらはすごくて学校まで作ろうとしているのです。会えただけで幸せなのに、おみやげまで抱えて。彼女のお気に入りの石鹸と、彼女のママが作ってくれてお茶、彼女の手作りのジャム。白砂糖は使わず黒糖を使い、量も減らしたの、と我が家と同じ思想。ローズの実を積んで手間暇かけて作ってくれたのを綺麗にラッピングしてくれたのに、早々にコユ、嬉しくて箱を壊してます。いつ食べるの?いつ食べるの?と目を輝かせる様子に何も言えません。特別にパンでも焼こうね。

 

   こうして私たちを愛してくれる人が海を渡ってもいること、ありがたくてありがたくて仕方ないです。これがここで時間を共に積み重ねたということ。リアルなコミュニケーションを積み重ねたということ。お互いに信頼関係が成り立っているということ。ずっしりと感じさせてもらっています。会いにきてくれてありがとう。また日々を共に過ごしてくれてありがとう。共に過ごせる時間は今、この時。いきていて良かったと思います。

 

   そしてこの嬉しい思いを伝えたくて知っている単語を組み合わせ文にし、動詞しか知らない時は、呼吸を入れて区切りながら、ボディーランゲージと共に伝えた私。どうしても話したかったから!理解してくれてありがとう、そう伝えたら、去年より英語上手になったね、すごいね。なんていってくれて、彼女のことを知りたい、話したいという思いが、言葉ではなく、伝えるという行為になったんだと感じます。伝えるって言葉だけじゃない。心、気持ち、空気、表情、言葉、間の取り方、その瞬間が全て、伝わる、伝えることなんですね。

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   だから英語教育もったいないなーって思います。世界はもっと優しい。それぞれの人がもっと世界と繋がったら、優しさと心地よさが増えるのかなあと勝手に想像する私。英語が苦手だった私が、彼女たちとの再会、村長さんとの心の会話のおかげで、楽しくなりました。言語というのは文法で理解するのではなく、伝えること、伝わることで理解するのだと知ったから。そして言葉も大事だとおもうけれど、それより気持ちの伝わる喜び、心地よさをまず感じられるようになること、そのためには小さい頃から人の中で過ごすことが大切なんじゃないかなって感じています。人が好きになった、これが今の私です。