日々は優しさで溢れてる。

心に傷を抱えてきた幼少期。我が子を授かり、それに苦しんだ。けれどもね、山が教えてくれたの。いきてる価値は誰かが決めるもんじゃない。自然は平等に、生きるための恩恵をいつも与えてくれてた。生きることの喜びは自分で感じていくものだから。そうして今を生きることを積み重ねてる。

暮らしの経験から想像できる人になりたいな。

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おともだちにオーダーもらってお仕立てしたサロペットスカート。

一つずつお仕立てしながら思うこと。

 

あとは裾を縫うだけで完成という時になって縫製ミス。

ちょっと触ったら解けて来たので部分的に解いて縫い直す。

おもてにステッチ下糸をリッパーでうらに返し、縫い合わせの位置をこれまた生地がきれないように丁寧に解く。

 

そうして布のずれを直し丁寧にミシンをかけ、カーブにハサミを入れ、おもてに返しアイロンをかけてからステッチをかける。

こう行った補修の作業も結構てまがかかる。

そうしておもう。

市場で大量生産されてる子ども服も失敗したらこの作業をやり直すのだろうなあ。

そうしてできても同じ、一枚10円とか。。

 

工場で足元に赤ちゃん転がしながら働いているんだろうか。

そう思うと切なくなる。

 

わたしはお友達からオーダーもらって好きなことを自分の納得行く時間をかけてさせてもらってる。

けれどもこれとは裏腹にこういうはたらきかたをせざるをえないひとがいる。

 

今のわたしはいくらかでも知ってる。

 

服を作り上げることがどれだけ手間のかかることかを。

自分たちと一年分の野菜を得ることはどれだけ大変かを。

だから今の日本で農薬を使わざるを得ない理由を想像できる。

 

できるだけ形もおおきさも、あじもいい野菜を、安く得たい。

そう私たちが願う限り、農家さんは人件費を得ることも厳しいからそうせざるを得ない。

矛盾を分かった上でご家族用の野菜を別で作っているとしてもやむをえないことなのかもしれないとおもう。

 

うちで作ったキャベツにはナメクジがついてることもよくある。

けれどもスーパーでそうであったらきっと売れない。

だから収穫後にも薬をかける。そうでもしないとナメクジがいなくならない。

 

お友達がご近所さんにいただいた野菜を何人かに分けてくれたことがあって、丁寧に洗ってくれた上にナメクジがいるかもしれないから、いやでなければ、という言葉を添えてくれたけど、そりゃそうだ、とわたしはおもう。

 

先日見た昔話で、おらのはたけはこんな野菜しか取れねえだ、と小さなひょろひょろの大根と人参、ゴボウさんを籠に乗せてるシーンがあった。これが現実で。人が思うように大きな野菜をガポガポ取れるもんじゃないんだな、と改めてかんじた。(わたしの中で昔話はこういうことを学べるいい機会になってます)こういうことがあって化学肥料も生まれたんだよね。

 

日本の有機野菜はとても安い。

そんな農家さんの暮らしはとくにゆるくないということをしってるし、今自分が暮らしを変えて見てかんじることがふかくなったとおもう。

 

私たちがそういうことを知った上で買い方を変えていかない限り、農薬大国なのは仕方のないことなきがしていて、それを考えていく時なのだろうな。

 

我が家が農家さんから直接お米を買わせてもらってるのは美味しくて安心できるから、だけではなく、くらしをささえあいたいなっておもうから。直接の関係で、そう思えることの積み重ねがしゅうかんになり、わたしはいろんなものを見て想像できるようになったから。

 

これは作ってくれた農家さんはちゃんと生活できてるだろうか、と。

これって優しさの第一歩だとわたしは思ってる。

 

なので自分で作ってお分けする、そういうことを通して、自分が気づいたことをシェアして、こういったことを一緒に考える仲間が増えていったらいいなと思う。

100均にすぐ走らないとか、今日は買い物をやめようとか、ホテルの裏口やイベント後のペットボトルの山を見て唖然とするけど、ペットボトルは買わないようにする、とか、小さなことが行動になっていったらそれでまずは十分なのだろうな。

 

オーダーもらったネイビーのサロペットスカート。

お嫁に行きました。

直接の関係でお渡しする時には、かみぶくろにいれるのをやめてハギレで袋を作ってそれに入れてお渡ししています。

旅行の下着入れにしたり、お友達に借りた本を持ち歩く時にここに入れて置いたらスレて表紙も汚れないし、何かに使ってもらえたらいいかなと。

小さなことをなるべく一つずつ丁寧に。

なんでもはやく便利に、な世の中だけど、ゆっくり、丁寧に、何かが手元に届くのをまつことも大事だと感じています。

待っててくれてありがとう。

気に入ってもらえますように。

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