むすこっちの誕生日。
むすこ、ダイダイ(お友達のまだちいさい末っ子ちゃんがそう読んでくれていて可愛かったので改名、笑。)のお誕生日。
我が家の暮らしがだいぶ変わったなって思う今日この頃。
お誕生日は豪華で素敵な料理にするものと思ってた。けどシンプルライフに変わって、どどーんとお肉をいただけるということはすごいご馳走だと思うようになった。
んで、前日にコミュニティカフェにいくようがあり、そこで食べた生姜焼きが美味しかったので、ダイダイリクエストにより、メニューは山盛り生姜焼き。味付けはアレルギーのこゆにあわせて、自家製醤油とお味噌。
生姜焼きにはキャベツだけど高いのでレタスに変更。そしていつもに玄米ご飯とおつゆ。
デザートは本人が作りたいということで米粉のパンケーキ。お豆腐クリームのせ。
旦那さんはお豆腐アレルギー、こゆはお豆腐とミルクアレルギー、わたしとダイダイもみるくはNGなので、それぞれに合わせてダイダイがトッピングしてくれた。
ダイダイとわたしはちょっと豪華に見えるデコレーションケーキ風。
こゆは蜂蜜と柑橘サンド。
旦那さんは自分で好きにどうぞと、バターと蜂蜜とダイダイがみかんカップにかっとしたばんかんをのせてくれました。
こういう配慮がありがたいなあと思います。
ダイダイは買い物にいった時に必ず後ろの表示をみてかってきます。そして最近は買う場所も選ぶようになりました。農家さんの直売で、自分のおこずかいでおやつ代わりに果物を買うこともあります。共に土を触る生活の中で、彼はこれがどうやってここまで来たのかを想像して、暮らしの中に取り入れるようになったのだと思います。
旦那さんが農場のお手伝いに行ってたくさんの話をわたしとシェアするのをきいていること、五郎さんと一緒に自分のお野菜を自分のうちでつくること。
そしてお魚は五郎さんの親戚の方が釣って来てくれたものを新鮮なうちにさばいてお塩して干したのを分けてもらってるのですが、わたしは選ばないいろんなお魚をみることができます。美味しい処理の仕方、リアルに生きていたものをいただく感覚。
お肉もそう。鹿肉やシシ肉。さばいてるとこを見てから食べたわけではないのに、こうしてさばいた人から渡って来たものはリアルに想像できてしまう感じがするのです。さばくときのあの雰囲気、獣の匂い。。お肉をさばく経験を子どもたちに見せたいのではなく、自然と暮らしの中にある、この感じ。タイでの暮らしでも子どもたちは鳥をさばくのを目の当たりにしていますが、暮らしの中に自然にこういうことがあるのと、「見せる」というのは全くの別物だなあってかんじています。日常の中でこういうことが積み重なり、受け入れられてゆくのだとかんじています。
日本の今の暮らしの中でそれを伝えるのは、屠畜を見せるよりも、まずは日常の中でどう命をいただくか、命に接するか、共に暮らす大人の感覚なのかもしれないなあとかんじています。
いまふとおもうと、そんなことが気づいたら話題になっちゃってる食卓。
小さなことを共有し合う日々。
ダイダイやこゆも、そういう感覚が自然の中で暮らして鋭くなっており、食べるものを選んでうちに持ち帰って来てくれます。
そして大切に調理して、いただく、そういう食卓になったなあ、って感じたお誕生日パーティ。
ダイダイの作るものは、美味しいだけではない彼の感覚から得たエッセンスがたくさん入っているから、なんかすごく美味しい、なのかもしれません。
外で遊ぶのは嫌い、とかこないだいってたけど、それはわたしがうちの中で小学生が暴れると壊れるから、外に行って、って言い過ぎなせいで(反省)、彼は感覚を澄ましてる遊んでるんだろうなあって近頃見ていて思うようになりました。鳥の鳴きまねがじょうずなのも、風がふくと風に乗る遊びをするのもきっとそういうこと。
うちの中も寒いから、外と対して変わらなくて、外が近くなったね、と家族でよく話をします。タイでの暮らしの感覚も生きているからでしょう。トイレに行くのもキッチンに行くのもそとでしたから。いまでも、野菜を取りに外に出るし、雨が降っていても外に飛び出して行く子どもたち、土に近い暮らしは、自分たちがどう生きてるかってことに興味を向けさせてくれるようになりました。子どもたちもともに。大ちゃんは、パパの手伝う農場をみにいきたいそうです。
面白いなあ、この暮らし。
また一つ、大きくなったダイダイ。わたしがかなわないくらい冷静に状況を判断してくるけど、この静かな暮らしでこれからますます、そうなってゆくのかなあ。
大人になるのが怖かったわたしとは全く違い、大きくなるのがとても楽しみだそうです。
バイクも乗りたい、飛行機を作って妹と一緒に世界を旅したい、お豆腐やさんをしたい。
大きくなることが楽しみ、でも、今もすごく楽しい。
そんなダイダイの言葉は大きな希望だね。
大好きなダイダイ。
おたんじょうび、おめでとう。
うまれてきてくれて、今を幸せに生きてくれてありがとう。
これからも楽しもうね。