日々は優しさで溢れてる。

心に傷を抱えてきた幼少期。我が子を授かり、それに苦しんだ。けれどもね、山が教えてくれたの。いきてる価値は誰かが決めるもんじゃない。自然は平等に、生きるための恩恵をいつも与えてくれてた。生きることの喜びは自分で感じていくものだから。そうして今を生きることを積み重ねてる。

私がオフグリットな暮らしをしてるわけ。

が、昨日ふと言葉になった。

 

私ね、悔しかったんだ。

東日本大震災原発事故の後にね。

私たちの代で解決し得ない核の廃棄物を生み出す機械を使いながらくらしていることを、知らなかった。知っていたのは原発で電気が作られてる、ってことだけ。

 

これが事故を起こした時に自分の子どもたちが健康に生きて行く、その一番大切なところを失ってしまうかもしれない、ってことを、知らなかった。

 

私はスイッチ一つでストーブつけて、便利なマンションに住んで何もせずに水をうちの中で飲めて、いつでも好きな時にコンビニ行って買い物して、週末はレジャーして。

電気もガスも、水道も石油も、たくさん使ってたのしんできた。

でも我が子たちはここから生まれた副作用を背負って行く。2人目を持つことに罪悪感を得たりもしながら、母としての苦しみも味わった。

 

食べるものも吸う空気も、生きてる間中あしかせになる。

日常の中で身体がだるくて動かせない苦しみを私が知ってるだけに、放射能による身体の問題がもどかしい。

誰のせいなのさ!

どうしたら放射能は消えるのさ!

答えのない中をぐるぐる考え、それが麻痺するくらいの時間を考え続け、ある日ふと、答えが言葉になってポンと出た。

 

知らなかった自分のせいさ。

こうして暮らすことを当たり前だと思い込んでる自分のせいで起こった事故だと。

 

人のせいにするのをやめた私がいた。

母としての子どもたちに幾らかでも背負わせるものを減らしたいという思いが、これからの自分は子どもたちに何を残して生きたいのか考える方向を与えてくれた。

 

でね、もう絶対嫌なのさ。

知らずに恩恵しかないと思って生きてきて、こうして苦しみに出会うのは。どうしようもないことが悔しくて仕方なくなるのは。

 

でね、7年かけて歩いてきたのは、自分がどうやって暮らしてるのか知ろう、ってことだったようなのだ。計画的に物事を進めるのが苦手な私だったけど、きっとこう思って、願ってきたから、今、この暮らしをしているのかもしれないってね、ふっと先週気づいた。

 

原発事故の時の悔しさはもう繰り返さない。

自分のできることから歩いていく。

それが、私が今、山暮らしをしているわけ。

 

暮らしは生きる上での基礎。

それをどうできてるか知らないことへの違和感を今は感じています。

わたしにとって知識は役に立たない。自分で経験して感じることの中から学んで調べて、きいてゆく。

 

 

むずかしい本を読んだりしない私だけど、こういう暮らしを始めてみて、どうして教育制度は生まれたのか、とか、農薬を使うようになったのか、とか、なんとなくわかることが出てきました。

必要な時もあったのだろうと想像をしています。

 

けれどもうつ病も増えている世の中、教育制度が正しいとか間違ってるとか、そういう議論では変わらないと思います。私たちの生きる上での必要なものはなんだろうと問うて、それぞれに必要な選択をしていく必要があるのだろうと感じています。

 

あとね、昨日の続き。ふっと思ったことがあります。

日本は農薬大国なんですって。

 

いつかね、原発事故のように突然、発達障害やガンは農薬のせいだって言われるんじゃないかってね、おもったのです。

私ね、また原発事故の時のように騒ぎ始めたその時になって、知らなかった、どうしようって、途方も無い悔しさを持ちたくなくて。

あの辛さを繰り返したくなくてね。

誰か一緒に考えませんかー、っておもってます。

もちろん今の私が勉強会なるものを設ける余裕はないのでそれはしないけど、それぞれが考え、聞いて、知って行ったらいいとおもうのです。

突然、私たちが慣行栽培のお野菜を買わなくなって今まで私たちを助けてくれた農家さんが苦しむのも違うと想うので、移行を願うならそれに伴い考えなきゃいけないこともあるのでしょうしね。

人にも自分にも優しい世界がいいなと想うのです。

 

農家さんが農薬を使わねばならないのは、私たちのせいでもあります。

誰が悪いわけでもない。

ただ日本は農薬大国なのだそうです。

こんなに綺麗なお野菜を売ってるのが日本だけ、というひともいます。

 

農家さんの人参の5割以上がハネ品で畑の肥やしになるそうです。

とうもろこしもかぼちゃもじゃがいももそうなのを私も知っています。

綺麗なものばかりスーパーにならんで、って文句言いたいのではなく、苦労されて育ててくれた分の大半が無駄になることに悲しくなります。

農薬かかっていることを私たちが認めているなら、そんなハネ品も売れて、せめてもう少し農家さんの暮らしが楽になる方がいいなあっておもうのです。

昔はそれぞれのうちで食べ物を作っていたみたいだけど、今は農家さんがまとめて作ってくれるでしょう。そんな風に大量に食べ物を作るってすごく、すごく大変なのです。

野菜だけでなく卵も肉もそうなのでしょう。

 

山暮らしの師匠の五郎さんが、ハネ品でほとんど捨てちゃうからもったいないんだよなあっていってます。

 

もったいない。

本当にもったいないっておもいます。

 

それをしれたこともこの暮らしを始めたからで、よかったなって思います。

 

 

今年はオクラがならない。花はつくのにね、実が育つ途中で腐ってきちゃうのです。

だから小さなオクラの実と足らない分を花で補充。

オクラって花もネバネバなんですよー。

普通の食用花より美味しいと思います。

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