日々は優しさで溢れてる。

心に傷を抱えてきた幼少期。我が子を授かり、それに苦しんだ。けれどもね、山が教えてくれたの。いきてる価値は誰かが決めるもんじゃない。自然は平等に、生きるための恩恵をいつも与えてくれてた。生きることの喜びは自分で感じていくものだから。そうして今を生きることを積み重ねてる。

いつもよりもっと楽しみだけどいつもと同じ心地よい疲れのある1日でした。(タイ暮らし81日目)

      今日は記念すべき、旦那さんの建てたうちがとりあえず完成した日。私が手伝えたのは本当に僅かですが、手伝いつつ思います。こうして夫婦ですごすっていいなと。また来年来れたら自分たちの住む家になるから自分たちで作れたらいいなと。私たちが仕事をする傍らで子どもたちもカシューナッツ焼いたり、それぞれ好きなことをしたり。あまり声をかける必要もないので子どもたちはどんどん自分の好きなことを見つけてやっていく。お互いにハッピーな時間を過ごせました。2ヶ月間張り切っていたので怪我をしないことを祈りつつ、見守り続け、とうとう完成。床と屋根と柱さえあれば、まずは暮らせます。もやしっ子だった旦那さんが、、。よくやったねー。ありがとう。でも本当に怪我しないでよかった。お疲れ様。

f:id:yurukkosae:20170303064413j:image

 

   そんなわけで帰国まで僅かな時間を家族で過ごしたくてかわへ。大ちゃんが竹を切ったものを船にしたから浮かぶか試したいとずっと言っていたので連れて行ってあげたかったのです。果物と灰のなかにつっこんでつくった卵と朝のたき火で作った茹で芋をお弁当に山道を歩くこと1時間。途中でにもつが重くなり、持ってきたマンゴーを1人ひとつ平らげて、ついでに卵も食べちゃいます。山道なので食べ終えた皮はガンガン投げて水筒の水で手を洗っておしまい。楽チーン。ついでの主食の茹で芋も食べながら歩きます。

f:id:yurukkosae:20170303070756j:image

 

 

   そうして川に到着。なぜか今日は全裸で遊ぶ子どもたち。もうすっかり怖くなくなったのだろうなあ。

 

   大ちゃん、船を浮かべます。ういた、ういたよー!!!!いかだと飛行機を作りたい彼にとって自分で作ったものが浮いた喜びは奇跡だったのでしょう。こんなに重いものをここまでもってきて嬉しくて嬉しくてこの上にカメラを置いて動画までとって、またもって帰ります。この喜びが伝わってきて、ここに来れてよかったなー、大ちゃんの思いをひとつでも叶えられて嬉しいな。

f:id:yurukkosae:20170303070836j:image

 

   コユはもってきたお芋をお魚にあげてます。ツンツンと食べる小魚を見て 水に落とすたびにキャハハ、キャハハと笑いながら二つもあげてました。この経験に軍パイ。足らなければ人のご飯は買い足すことにしました。こんなひとつ一つの経験が彼女の中に浸透して行くようで最近思い出しては話してくれます。なににも変えがたい経験です。

f:id:yurukkosae:20170303070904j:image

 

   旦那さんが可愛い入ってくれたのでこんな可愛い一枚が取れました。大ちゃんを真似て、自分も浮いてみると水の中を泳ぎます。大きくなってきた大ちゃんに比べ恐怖は半分以下のようで楽しそうに浮いています。でも大ちゃんも自分で泳ぎの練習をしてみたいと口にし、手を貸してあげると嬉しそうにチャレンジしています。もう泳げるな、きっと。やる気になったらすごい、子どもたちは。

   f:id:yurukkosae:20170303070935j:image

 

   いかだに乗って遊んだ後、ここから飛び降りてみました。気持ちいーい!!

f:id:yurukkosae:20170303071027j:image

 

   風がふくと冷たかったので大ちゃん以外は、川から上がり、大ちゃん1人で川に入ったり砂湯しながら遊んだり、自分の遊びに没頭しています。待つのが苦手な旦那さんも1時間以上は待ったでしょうか。大ちゃん自ら遊び切って上がる、といい着替えます。遊び切って満足した顔、旦那さんにとってもいい経験でした。上がったらお腹すいたからカオニャオ買ってきていい?と聞き、自分で買いに行きます。おお、立派だね。おかわりまで買いに行き、大満足でかわをあとにしたところで村のおばあちゃんに声をかけられます。ロットという単語だけが聞き取れ、車できたの?と聞かれたのかなと思い、「ノーロット。ウオークです。」と歩く仕草をするとおばあちゃん、わかってくれたようで笑顔でまた話しかけてくれます。去年よりわずかに聞き取れる単語が増えたけど、ほとんどタイ語ができない私たち、でもこうしてコミュニケーションが取れるんだという感覚を経験させてもらったことが大きくて、言語力よりも話したいという気持ちが大切なんだろうなあ、と感じています。

 

   かえり道は急な坂をひたすら登ります。最近食欲があり、食べているものの、畑を耕したり、坂道を登ったり、背中のお肉がすっきりしました。こうして自分のしたいことのために動きながら身体を使う気持ち良さを感じます。ちょっと疲れましたが無事帰村。大ちゃんも疲れたなんて一言も言わずにうちにつき、たくましくなったなあと思うと同時に、満足し切ったことがかれのちからになることをしみじみと感じます。今日もいろいろ感じた一日でした。

f:id:yurukkosae:20170303071048j:image

 

    日々暮らすために働いて、たまにこうして家族で出かける。とはいっても自然の中はお金もかからず、自分の身体が資本。身体を使って川に行き、思いきりあそんでまた帰ってくる。本当にお腹が空いて使ったお金は280円ほど。食べ過ぎもせず、物を買いすぎもせず、身体をたくさん動かして家族で遊んで喋ってそれで大満足して帰ってきてご飯を食べて眠る。色んな不安で心を使ったり、いっときの興奮で使い切った風船のようになったりもせず、今日も楽しく疲れて眠れることが嬉しいなあと思います。こういう暮らし方なら旅行に行きたいと思わないようなそんな気がします。今日もいい1日でした。