日々は優しさで溢れてる。

心に傷を抱えてきた幼少期。我が子を授かり、それに苦しんだ。けれどもね、山が教えてくれたの。いきてる価値は誰かが決めるもんじゃない。自然は平等に、生きるための恩恵をいつも与えてくれてた。生きることの喜びは自分で感じていくものだから。そうして今を生きることを積み重ねてる。

ここで過ごした3ヶ月。共にそだちあった仲間と。(タイ暮らし78日目)

   今日は学校最終日。村長さんは家を増築中なので我が家が代表でみんなを連れて行くことになりました。学校についてまずは自己紹介。そしてお坊さん先生が私たちが今日が最終日だと言うことを話してくれます。私も大好きなこの学校と先生と子どもたち。ちょっとさみしくなっていると、お坊さん先生自ら大ちゃんに手紙を渡してくれます。大ちゃんの今の写真を丁寧にラミネートまでして。そして続いて子どもたちからコユと大ちゃんに手紙のプレゼント。思い思いに絵とメッセージを添えてくれます。先生からも大ちゃんには手作りのしおり、コユには手作りのブタちゃんのノート。胸がいっぱいになる私たち。

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   ありがとう。今は学校で学ぶことを望んでいない大ちゃんにとって、ここが初めての学校でした。毎週楽しみに待っていた金曜日。ほとんど言葉は通じないけど片言の言葉のやりとりを楽しみ、身体で関わり、少し大きな友達の大きな心遣いに支えてもらいながら本当に楽しんでいました。私たち家族一人一人にとって学びがありました。本当に、ありがとう。

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   そう伝えるともっと一緒に過ごしたかったよ、と言ってくれる友達や、あなたたちとの時間が幸せだったよと言ってくれる友達がいて、またまた大ちゃんより先に胸がいっぱいになる私。ありがとう、ありがとう。言葉を伝えることで精一杯です。あなた達の純粋さに私達、たくさんの気持ちを感じることができました。

 

   そうして始まった1日。今日もゲームから始まり、だるまさんがころんだのフランス語バージョン、英語バージョンで楽しみます。だるまさんがころんだの部分が フレンチでは 1、2、3を表す アン デュー トロワ ソレイル(太陽)と言ってフリーズするのです。面白い!!おとなも子どももお坊さん先生も夢中で遊びます。そして次は英語の言葉を聞いて5人チームで表現をします。例えばハウス、と言ったらチームで話をし家の形を作るのです。7歳から15歳で表現する世界は、何だかわからないものができたり、立体敵だったり平面的だったりと面白い。そしてそれを引っ張るお坊さん先生がいい関わりをしてくれているのです。ライトを表現した時はスイッチを入れてみようと各グループの表現したものをいじってみたり、虫を表現した時は、スペシャルなお願いをしたいと思う、と言ったあと、動いてみて!と声をかけます。本当に一緒に楽しんでいるのです。

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    そうしてみている大人も表現する子どもたちも引っ張る先生も楽しんだあと、小さなカードを使ってゲームをします。小さい人と大きい人に分かれての時間。小さい人はそれぞれが好きな遊びをしていたのですがみんな自主的に遊んでいるのが素晴らしいなと思います。したいことがない、とボーッとしている人がいないんですよね。

 

   大ちゃんは言葉はわからない部分が多かったようですが、少し大きな人が声をかけて気遣ってくれる配慮のおかげで、1人別の空間にいる気持ちになることもなく、この日も思い切り楽しんでいました。この絶妙な配慮がすごいなといつも思うのですが、大人の社会を反映しているにでしょうね。こうしてお別れの日は過ぎて行き、お昼を終えてここを出るときには、さみしくなってセンチメンタルになっていた大ちゃんでした。みんなにお別れを告げて、学校を出るとき、サハイナンをセカンドスクールのしている男の子が、もう1つプレゼントがあったんだ!と追いかけてきてくれて、先生も何だろうと笑いながら最後のひと時。渡してくれた贈り物は、木を削ってキーホルダーにして、丁寧にニスまで塗ってくれて気持ちのこもったハンドメイドでした。ここで過ごした時間はお金に変えられない宝物。今のこの時間を、この年齢の大ちゃん、コユ、旦那さんとここに来れたこと、ありがたいなと思います。思い切り今を過ごす尊さと幸せを思います。

 

   この三日間でhappiness という言葉を知り、二回も聞きました。これは幸せという意味。私のhappiness は今だよ、と言ってくれたピュアさん、happiness の時間をありがとう、と言ってくれた学校のお友達、happiness と共に生きている彼らのおかげで私も少し変われた気がします。幸せって言葉が自然に身体の中にあること、尊いことだなあと思いながら。

 

   そうしてサハイナンに帰ってから、旦那さんの家づくりを家族でフォロー。昔はこうしてたんだろうな。旦那さんの手伝いをする妻とそばで遊ぶ子どもたち。広い広い自然の中は大人も子どもも走り出したくなるくらいの気持ちよさと興味がいっぱい。そんなわけで助っ人のいない今日も旦那さんの仕事が進んだようでよかった。

命綱して屋根作りです。

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   夜はそばに住むフレンチファミリーがお別れ会をしてくれました。パスタパーティ!お料理の上手な奥さん手作りのハーブソースとトマトソース、インドネシアスタイルというロングマカロニのようなパスタとフランスのパルミジャーノ。そして私たちの持参したフルーツ。いくつかのビールとココナッツジュースというシンプルな食卓。フランスのパルミジャーノの美味しいこと。感動しまくりの私のそばでいつもほとんど食べないコユが、パスタにパルミジャーノといういたってシンプルな盛り付けを自分で選び、黙ったまま黙々と食べていました。パルミジャーノが無くなるとあれが欲しいと声をかけるだけで、こんな風景はじめてだったので、本当に美味しかったのだろうと思います笑笑。この感動の感覚、忘れないだろうなあ。ハーブソースも美味しくて、英語がほとんど話せない私ですが、不思議と盛り上がります。教育の話、夢の話、来年はタイ料理と日本料理の教え合いっこもしようねと盛り上がったので、また同じ時期に会えたらいいな。これも実は奇跡なことなので。そしてシンプルなパーティだったので次の日までお腹が重くなることも誰かがずっと動くこともなくいいですね、こういうスタイル。

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   国を超えてこんな夢の話をし合えること、それもたどたどしい英語で、笑笑。理解しようと耳を傾けてくれたフレンチファミリーに感謝です。こうして関わっていくことで世界の人々の優しさと平和を感じると共に、これは日本でもできることですね。まずは自分と家族が平和であること。自分の周りと穏やかに関わって行くこと。責められて、責めて、の感覚の強い中で育った私ですが、平和になりたいと祈りながら、自ら平和を感じて変わって行くこともきっとできるのだろうなあと今日も思います。

 

   私に平和を。まずは私が。今日も自分らしい穏やかさが在る1日をありがとうございます。全てに感謝して。楽しかったな。あ、昨日蜂に刺された傷は夜中に突然かゆみに変わり、腫れと熱を持ってます。熱は毒と戦い、かゆみは毒を散らすためでしょうか。何か意味があるのだろうと思いながら観察中です。私の身体も自然の一部、観察をして何が必要なことなのか、感じて行くしかないですね。身体にも感謝です。