日々は優しさで溢れてる。

心に傷を抱えてきた幼少期。我が子を授かり、それに苦しんだ。けれどもね、山が教えてくれたの。いきてる価値は誰かが決めるもんじゃない。自然は平等に、生きるための恩恵をいつも与えてくれてた。生きることの喜びは自分で感じていくものだから。そうして今を生きることを積み重ねてる。

人と感じあうこと、そして自分の身体に起こったことを自分で知って行くこと。(タイ暮らし71日目)

   足の小指が腫れ始めた日、しもやけのような痛みを抱えて過ごしました。2日目、痛くてびっこをひきながら歩いていたら夜になってとうとう歩けなくなりみんなの優しさに甘え、一人小屋で夕飯。スペインの女の子が 心配してレスキューフラワーレメディーを貸してくれ、ぬったりのんだり。次の日に返す予定が今の自分に必要ないから帰る日に返してくれたらいいよ、とその優しさに心がほんわか暖かくなりました。ここで初めてあった私に対する優しさに。そのことについて旦那さんが言ってくれた言葉の意味を改めて感じます。私の作ったご飯を3日間くらい食べてきたからじゃないかな、と。こうしてつながること、関わること、身体で自然に感じあうことの大きさを。心は頭で豊かにするのではなく、身体で感じあい、豊かになってゆくのですね。教えてくれた彼女に感謝でいっぱいになりながらもう一つ。

 

   この日の夜、痛みで度々目が覚め、ほとんど眠れなかったのです。じくじくじんじん迫るような痛み、何もせずとも痛いし、少しもちあげたら激痛。けれど痛みと腫れだけなのでありか何かに噛まれたのだろうと不思議なくらい不安にならず落ち着いている自分。旦那さんに痛み止め飲む?と聞かれて、気づいたのです。ふとここで痛みを感じなくしてしまったら、自分の身体の変化に気づけなくなってしまう。これでも激痛だったけど、もっと痛くなったら痛みの箇所を観察して、何か対処をした方がいいかもしれない。ここで病院にかかるという選択肢がほぼ無いからこそ、自分で自分のことを知るしか無いと思っての行動でした。日本では激痛になったら、妊娠していない限り痛み止めを飲む、これが私のいままでの生き方でした。けれど、何があったかよくわからないからこそ、全てから見ないと判断しようがないと思ったのです。

 

   それと痛むにも理由がある。その痛みはなんだろう。何を示してるのだろう。それも考え始めました。それでもやっぱりわからなくて3日目。この日はずっと動けなくてうちにいました。激痛から、痛い、に変わり、痛みの箇所が小指に2箇所。全体的に腫れているけど、よく目で見ると、触ってみるとわかるその腫れ。それはきっとずっと観察し続けたからだろうと思います。ああ、これはやっぱり打撲ではなく、何かに噛まれたんだな、それを実感。でも気持ち悪くもないしやっぱりまだ様子をみていたらいい。

 

   そうして4日目、痛みをわずかに残し、一気に落ち着き始めあと少し。動けるようになりました。そして今日は身体が軽い。近頃動いていたので休んでね、というお告げだったのかもしれないな、そう感じています。今日もみんなに甘えて食事もおまかせ。自分の家族のことだけやって子どもたちとのんびり過ごしています。

 

   病院に行くことが前提だった日本での暮らしを自分で振り返っています。不安の方が先で自分の身体の変化を自分で見れていなかったなと。いい経験をもらいました。あせらずに自分の身体を知ろうと思えたこと、もっと自分の身体を信じても待ってもいいのだと感じています。今回のことが我が子でなく自分に起こってくれてよかった。そう思います。

 

   コユ、始めての金槌。上手にゆっくりうっています。パパのようにお家を建てているそうな。

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   新築現場の周りに果物の木をうえました。大きくなってねと家族で。そうしたら大ちゃん、水場が上だから、水の道を作ると自ら動き始めます。おー、すごいなと感動の私。水を流してみたらあまり流れず調整。そうしようと気付けるのも経験ですね。すごいなあ。

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ついでに自動水やりき。お醤油の詰め変えボトルがからになったのでお水と布の切れ端を入れておきます。こうすると布を伝って水が流れていくのです。ノーテクノロジー、リユース、素晴らしい発明だと思います。

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最後に足の悪い私に変わって昨日は大ちゃん大活躍。昼寝してたらコユをお風呂に入れて、夕飯を作り始めてくれていました。昼寝から起きると食材がなかったのでガーデンでとってきたと、帰ってきました。麺とサラダ、大ちゃんシェフの想いのこもったご飯を家族でいただきました。家族で日々を積み重ねてるなあと感じています。

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