日々は優しさで溢れてる。

心に傷を抱えてきた幼少期。我が子を授かり、それに苦しんだ。けれどもね、山が教えてくれたの。いきてる価値は誰かが決めるもんじゃない。自然は平等に、生きるための恩恵をいつも与えてくれてた。生きることの喜びは自分で感じていくものだから。そうして今を生きることを積み重ねてる。

我が家のハレの日ご飯。(タイ暮らし36日目)

   朝食後、ハプニングがあり、みんなで泥にハマった車を助けることに。女子四人、男子二人、ロープを使ったり持ち上げたりして人力で頑張ります。1時間半ほどかかったでしょうか、アイデアを駆使し、あるものを駆使して、乗り切ります。泥にタイヤが取られないように稲わらを引いて、少しづつ押しては引っ張ってを繰り返して、ようやっと脱輪解消!!!このいつまでかかるかわからない作業をやりきった喜び、みんなで両手を上げて喜びます。こうして自分の力を信じて、乗り越える。昔はこういう生活だったのかな。暮らすための毎日、暇になる暇がないなあとつくづく思います。

 

   そしてそのあとはサタデーマーケットの予定だったのですが、急遽予定変更。英語がわからなくて、流れのままにみんなと一緒に車で移動。ついたのは小学校のある村。ここ、最近観光地になってきたらしく、いかだがあるのです。村の人々の手作りのいかだ。大ちゃんがいかだを作ってみたいから乗りたい、ということでおまけで乗せてもらいます。初めて乗ったいかだに感動しきりの大ちゃん。いつか空知川のいかだレースに参加かな笑。

 

   村に用がある村長さんと一緒に村を訪れます。そして途中でココナッツをゲット。これでココナッツオイルと家族ご飯をしたいという大ちゃんのためにココナッツミルクを作ってみようと思います。そうそう、私、ココナッツミルクが好きで時々日本でも買っていましたが、フレッシュなものと違うなあって思います。パック詰して輸入されるまでにどれくらいの月日がかかるのでしょう。ここでいただくカオニャオマムアン(ココナッツミルクともち米を和えたものをマンゴーと食べるデザート)と同じ味が日本では出せなくてここでいただくだけにしようと思うようになりました。

 

   そうしてもう1つ、私はマクロビアンではないけれど食べ物は自分の住む土地の近くで取れたものが一番いいのだろうなあと思います。ポストハーベストや輸送のエネルギのことだけでなく、その土地で暮らすのに必要な微生物や力がその植物などに備わっているのでしょうから。医食同源、自分の身体をどれだけの微生物が助けてくれているのだろう、どんなエネルギーをもたらしてくれているのだろう。いろんな理屈や情報を得るより、シンプルな暮らしと思考の中で、その恩恵を素直にいただくこと、そして特に食べ物は新しいものを得すぎないことが負担をかけないのかもしれないなってかんじています。晴れの日ご飯は晴れの日に食べるから晴れの日になる。シンプルご飯をはじめてもうじき一年。こどもたちが、たまの麺の日にすごく喜んでくれます。それだけで幸せを感じられる幸せ。それと、うどん打ちを経験した大ちゃんに自分で打つうどんなら好きな時にどうぞ、といっているので、こちらも晴れの日。私の誕生日にもうってくれました。

 

   こどもたちが我が子を持った時にその子がアレルギーなどで悩むことにならないような綺麗な身体をできるだけ残したいなと思っています。私自身がそうなのですが食べることが好きでいろんなものを食べてきたけれど、いつまでも新しい食べ物は目の前の人参のように出続けるんですよね。そしてなぜか食べれば食べるほど欲しくなる。それを作るための材料がどこからきているのかすらわからないものばかりなのに。これ以上、体調を崩したくない、脂を溜め込みたくない、という思いと矛盾しはじめていることにきづき、もう今好きなもので十分だなってかんじています。でも欲しい欲求と、身体の記憶は簡単には変わらないので、自分が納得するように時間をかけている今。そんな自分の経験から、幼い頃食べていた身体の記憶は重要だなと感じるのでシンプルがいいな、と我が家は思っています。大人になって食べるのは自由だけれど、こどものうちは知らない方が幸せだろうなって思うものもたくさんあるので、ストイックになりすぎないよう、食には心をかけていきたいなと思って暮らしています。

 

   ここタイではほとんどわかるもの、をいただいています。はるかかなたからくるものが本当に少ないから。そしてそれで十分満足できる自分たちがいます。こうして今日も一日、生きるためのエネルギーをいただいているのだと思います。ちなみに我が家の人たちが好きなもの。日本では、玄米ご飯、お味噌汁、おつけもの。麺。時々塩シャケ、卵。手作りのココア蒸しパン。素焼きせんべい。タイではごま塩、カオニャオ、カレー、米粉の汁あり麺。菜の花の炒め物、ふかし芋。カオニャオマムアン。ココナッツジュース、フルーツ。屋台で買っても作った人から買っているからいいのかなと思っています。これだけ好きなものがあれば十分だなあって、いま思い返して思います。本当に十分な暮らしをさせてもらってます。そう思い、また身体の声を聞けるようになってゆきたい、そう自分に話しかける今日の私でした。食べすぎて胃が重いのを繰り返してしまう欲があるので。。

 

   サタデーマーケットの日に一キロのカオニャオを買って四人でお昼に食べます。夜が早いのでお昼はご飯だけ。でもこれがすごく美味しくて大好きな私たち。プラ袋を使いたくなくてこの竹かごを持ち歩きます。日本でもたまに食べたくなります。帰国したら日本のものでもち米使ってジャングル風ランチ会でもしようかなー。

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   大ちゃん干し芋を作りました。

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   そして屋台ごっこ笑。

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